Yunmu■季節のお便り■2018年11月「立冬」号

二十四節気「立冬」りっとう

11月7日20時32分「立冬」です。旧暦10月、亥(い)の月の正節で、天文学的には太陽が黄経225度の点を通過するときをいいます。

四季の「冬」に入る初めの節で、この頃になると太陽の光もいちだんと弱くなり、日足も目立って短くなります。北国からは山の初冠雪の便りが届き、冬の気配が伺えるようになります。

冬の季節風第一号が吹くのもこの頃。時雨の季節で、山茶花が可憐に咲き始めます。寒冷地では大地が凍り始めます。

暦便覧では「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」と説明しています。「立冬」は「冬立つ」「冬来る」などとともに冬の代表的な季語になっています。

「立」とは「あたらしい季節になる」の意。「立冬」は立春・立夏・立秋と同じく「四立(しりゅう)」のひとつです。

※暦便覧=天明七年(1787)また、寛政十年(1798)に再版で出版された暦の解説書。 太玄斎/著 =江戸時代の教養人、松平頼救(まつだいら よりすけ)

「七十二侯」

初候「山茶始開」(さんちゃ はじめて ひらく)◇山茶花(さざんか)の花が咲き始める時節。山茶(さんちゃ)=「つばき」と読みます。山茶は「つばき」の漢名。※諸説あるも、日本では時雨忌があることから「さざんか」をさすという説が有力です。

次候「地始凍」(ち はじめて こおる)◇大地が凍り始める。大地が凍り始める時節。

末候「金盞香」(きんせん こうばし)◇水仙の花も咲き出す時節。「金盞」(きんせん)=水仙の異名。正しくは「きんさん」と読みます。金盞金台(きんさんきんだい)とは、水仙の花の咲く様をいったもの。金盞は「黄金の杯」のこと。

◆◆二十四節気「小雪」しょうせつ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

11月22日18時02分「小雪」です。旧暦10月、亥(い)の月の中気で、立冬後15日目。天文学的には太陽が黄経240度の点を通過するときをいいます。

小雪(しょうせつ)とは、寒さまだ厳しくなく雪まだ大ならずの意。暦便覧では「冷ゆるが故に雨も雪と也てくだるが故也」と説明しています。

市街に本格的な降雪はないが、遠い山嶺の頂には白銀の雪を眺めることが出来るようになり、冬の到来は目前と感じる頃です。みかんが黄ばみ始めます。

◆◆「七十二候」

初候「虹蔵不見」(にじ かくれて みえず)◇虹を見かけなくなる時節。 

次候「朔風払葉」(さくふう はを はらふ)◇北風が木の葉を払いのける時節。朔風(さくふう)=北から吹いてくる風。北風。朔吹とも。

末候「橘始黄」(たちばな はじめて きばむ)◇ようやく橘の葉が黄葉し始める時節。橘=ミカン科ミカン属の常緑小高木で柑橘類の一種。黄ばむ=黄葉する。

「11月の花」

「山茶花」さざんか つばき科 つばき(カメリア)属
 
開花時期☆10月10日~翌2月10日頃。晩秋から初冬にかけて咲き出します。原産地は日本。江戸時代に長崎からヨーロッパへ持ち出され、西欧で広まりました。学名・英名ともに「サザンカ」です。

椿(つばき)の漢名(中国名)で、山茶花(さんさか)が茶山花(ささんか)、そして「さざんか」と変化し、間違ったまま定着してしまいました。

花は良い香りで、花びらは一枚ずつ散ります。寒椿と開花時期がほとんど一緒で、葉も花も同じようでなかなか見分けが付きませんが、山茶花は背丈が高く、花びらの数は5~10枚程度で少なめです。花びらはシワになります。

寒椿は背丈が高くならず、花びらの数は14枚以上でシワになりません。寒椿は公害に強いので道路の植え込みなどに植えられます。
 
花言葉は「ひたむき」「困難に打ち勝つ」など。「山茶花を  雀のこぼす  日和かな」(正岡子規)

 「金盞花」きんせんか 菊科 カレンデュラ属
 
Calendula(カレンデュラ)の語源は、ラテン語のCalendae(毎月の第1日)。どの月の初めにも咲いているほど花期が長いことからそう呼ばれます。「カレンダー」の語源でもあります。

原産は地中海沿岸。江戸時代に中国から渡来。ハーブの一種で、古くから食用や薬用に使われてきました。薬用には虫刺されの薬として利用されます。また、サフランの代用で着色料や髪染めにも使用されました。

花は黄金色で「盞」(さかずき)のような形をしていることから金盞花といいます。また、隋国の統一前、梁の国の魚弘という人が、賭けすごろくに勝った時に金銭より「珍しい花」をもらいたいといい、この花をもらったので、この花を「金銭花」と呼んだそう。その後「金銭花」が「金盞花」に変化したそうです。
 
花言葉は「慈愛」「悲しみ」「静かな思い」など。

西洋の花言葉(英語)「grief(悲嘆)」「despair(絶望)」「sorrow(悲しみ、悲哀)」など。

※キンセンカは、茶席では「禁花」となっています。その名の通り茶道の席では活けることを禁じられている花の意。

利休は、「花入に入れざる花は沈丁花(じんちょうげ)、深山(みやま)しきみ(太山樒みやましきみ)に鶏頭(けいとう)の花」、「女郎花(おみなえし)、石榴(ざくろ)、河骨(こうほね)、金盞花(きんせんか)、せんれい花をも嫌らふなりけり」と読んで禁花を教えています。

強い香りを放つもの(沈丁花・女郎花)、色彩や形がきついもの(鶏頭)、食用とする実のもの(ザクロ)、縁起の悪い名前の花(河骨/こうほね)、季節感の乏しい花(金盞花)。その他、ザクロ、薔薇、トリカブト、木瓜(ボケ)、空木(うつぎ)、つつじ、曼珠沙華、南天など。他にも名前の悪い花、悪臭や香りの強い花、五穀、桃や柿のように実のなるもの、毒とげのあるもの、刺のあるものも禁じられています。

おまけ☆ 名利共休/禅語=名利(みょうり)ともに休す、と読む。千利休の名の由来ともなったこの言葉は「名誉も金も求めない境地」を意味します。

 
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「11月の別名」

霜月(しもつき)=霜降り月・霜降月(しもふりつき)の略。

霜降月(しもふりづき)・霜見月(しもみづき)・神楽月(かぐらづき)・神帰月(かみきづき)・建子月(けんしげつ)・辜月(こげつ)・天正月(てんしょうげつ)・雪待月(ゆきまちづき)・陽復(ようふく)・竜潜月(りゅうせんげつ)・食物月(おしものづき)・凋む月(しぼむつき)・末つ月(すえつつき)・神楽月(かぐらづき)など。


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 「11月の誕生石」

 トパーズ (topaz) 和名:黄玉(おうぎょく)

ギリシャ語で「探し求める」の意。産出地の紅海の島(現在のザバルガート島、英名セントジョーンズ島)の周辺は霧が深く、島を探すのが困難だったことから。

産出地:ブラジル産「インペリアルトパーズ」、ブラジル・パキスタン・ロシア・ナイジェリア・スリランカ・メキシコ・日本産「ピンクトパーズ」。

「ブルートパーズ」は無色のものに放射線を照射したもの。日本では、岐阜県恵那郡・苗木地方・滋賀県大津市・田上山が産地として有名です。

石言葉は「誠実」「友情」「潔白」など。


 シトリン(citrine) 和名:黄水晶(きすいしょう)

天然の黄水晶の産出は少なく、市場に出回っている黄水晶のほとんどは紫水晶を熱処理して黄色にしたもの。黄水晶の薄い黄色はトパーズに似るため、シトリン・トパーズとも言われ、安価なトパーズの代用品として使われる。また、トパーズと偽って売られる場合もある。

石言葉は「社交性」「人間関係」「自信」「生きる意欲」など。


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「11月の行事食」

「霜先の薬喰い」(しもさきのくすりぐい)

霜先とは、霜が降り始める陰暦10月ごろのこと。10月から12月は「霜枯れ三月」と言われ、「太陽の光が弱まり、万物の生命力が弱まる時期」と言われています。薬喰いとは、栄養のある物を食べること。肉食が一般的ではなかった頃、狩った兎や猪などの獣肉が薬のように貴重でした。それらを食することを「薬喰い」と呼んで、身体が弱る前に栄養をとる習慣がありました。

11月15日といえば江戸時代にはじまる「七五三」ですが、古くは「餅や植物油を用いた料理」を神前に供えて「油の収穫」を祝ったものでした。冬になれば油を灯火として使用しますが、寒さに備えて油分のあるものを多く食べるなど、油を使用する機会が増えることから、この日を「油の使い始めの日」として祝う「油祝い」や「油しめ」の習慣がありました。

そしてこの日は「女天下の日」(おんなてんかのひ)。男が台所に入って炊事をし、女は上座に座ってゆっくりします。

「油祝い」を代表する料理は「けんちん汁」。他に、天ぷら、きんぴらごぼう、なすの油炒めなど。食用油は大変貴重なもので、非常に高価なものでした。かつて植物油を使った料理は特別なごちそうだったのです。

大鍋で大量に作ったけんちん汁を囲炉裏にかけ、「霜先の薬喰い」といいながら熱々を食べます。実だくさんのけんちん汁は、秋を通して収穫などで重労働が続き、弱った肉体に栄養補給をして新たな生命力を補給すると同時に、寒さが本格化する前に滋養をつけておく、という先人たちの暮らしの知恵から生まれた行事食です。

【材料 4人分】

豆腐(木綿1丁) 大根(230g) 人参(70g) 牛蒡(大1/2本)
里芋(中4個) ごま油(大さじ2程度お好みで) 煮干(15g)
水(5カップ) 醤油(大さじ3程度) 小葱(小口切りお好みで)

1・鍋に水5カップと頭と腹を取った煮干を入れ、フタをせず中火にかける。
2・沸騰したら7~8分煮てアクを取り、煮干を取り除く。
3・豆腐は熱湯にさっと通して水気をかたく絞る。
4・鍋にごま油を熱し、豆腐を炒める。
5・大根と人参は2cm長さの薄い拍子切りにする。
6・牛蒡は皮をこそげ、ささがきにして水に放し、水気をきる。
7・里芋は皮をむき、1cm厚さの輪切りにする。
8・2の煮干だしに大根、人参、牛蒡、里芋を入れて中火で煮る。
9・野菜が煮えたら豆腐を加え、醤油を入れて味を調え、味がしみたら出来上がり。
10・小葱を添えていただく。


因みに「霜先の金銀」(しもさきのきんぎん)とは、師走を控えて特に貴重に感じられる金銭のこと。「霜先の金銭あだに使うことなかれ」浮世草子/井原西鶴


過去記事→Yunmu■季節のお便り■2018年8月号

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